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ユニバーサルデザインに関する雑学!

多様性に寄り添ったやさしいデザイン

皆さん、こんにちは!

今回はユニバーサルデザインに関する雑学をご紹介します!

ユニバーサルデザイン(Universal Design)という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?

これはすべての人が平等に利用できる製品や環境を設計する理念を指します。

本記事ではユニバーサルデザインの起源と歴史について詳しく探り、その意義や実例、そして未来への展望を見ていきます。

 

ユニバーサルデザインの起源と歴史

ユニバーサルデザインは、すべての人が平等に利用できる製品や環境を設計する理念です。

この概念はアメリカ合衆国で、1960年代から1970年代にかけての市民権運動や障害者権利運動の影響を
受けて発展しました。

以下より、ユニバーサルデザインがどのような流れで提唱され、どのように世界中に浸透していったのかを
見ていきましょう。

市民運動の活発化

1960年代のアメリカ合衆国では、市民権運動が活発化し、社会の平等を求める声が高まりました。

この運動の中で、障害者も平等に社会参加できるようにするための設計が注目され始めました。

特に建物やインフラの物理的障壁を取り除くことが重視されました。

バリアフリーの誕生

元々は建築用語としてバリアフリーという言葉が使われていました。

これは、公共施設や住宅の設計において物理的障害を取り除くことが重要視されました。

この概念は、障害者がより独立して生活できるようにするための初期の取り組みとして重要でした。

この言葉が世間に広まったきっかけは、1974年6月に開催された、バリアフリーデザインに関する専門家会議の国連障害者生活環境専門家会議でした。

この会議の中で、報告書『バリアフリーデザイン』が作成され、これがバリアフリーと言う言葉が世間に
広まるきっかけとなりました。

ユニバーサルデザインの提唱

ユニバーサルデザインの父とされる建築家ロナルド・メイスは、1980年代に「ユニバーサルデザイン」という用語を提唱しました。

彼は自身がポリオを患い、車椅子利用者としての経験をもとに、全ての人々が利用できるデザインの必要性を強調しました。

彼はユニバーサルデザインの7原則を策定する際にも、中心的な役割を果たしました。

ADA(Americans with Disabilities Act)の制定

1990年にアメリカで施行された障害を持つアメリカ人法(ADA)は、公共の場におけるアクセシビリティ
基準を確立し、ユニバーサルデザインの普及を後押ししました。

この法律は、公共施設や雇用機会における差別を禁止し、障害者の権利を保護するための重要なステップと
なりました。

ユニバーサルデザイン7原則の策定

1997年にユニバーサルデザインの7原則が策定されました。

これらの原則は、デザインが全ての人にとって使いやすく、安全で、持続可能であることを目指したガイド
ラインとして広く受け入れられています。

この7原則は設計者やエンジニア、政策立案者にとって重要な指針となっています。

ユニバーサルデザインの国際的な普及

ユニバーサルデザインの理念は、アメリカ合衆国だけでなく、世界中で広まりました。

日本やヨーロッパの多くの国でも、ユニバーサルデザインを取り入れた公共政策が推進されています。

例えば、日本では「バリアフリー法」や「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」が制定
され、公共交通機関や建物のアクセシビリティ向上が図られています。

技術の進化

デジタル技術の発展により、ウェブアクセシビリティやICT(情報通信技術)におけるユニバーサルデザインも重要なテーマとなりました。

これにより、インターネットやデジタルデバイスがより多くの人に利用しやすい形で提供されるようになり
ました。

ウェブコンテンツアクセシビリティガイドライン(WCAG)の策定などがその一例です。

 

ユニバーサルデザインの7原則

ユニバーサルデザインの7原則は以下のとおりとなっております。

  1. 公平な利用:全ての人が平等に利用できるデザイン。
     
  2. 利用の柔軟性:多様な個人の能力に対応できるデザイン。

  3. 簡単で直感的な利用:誰でも直感的に理解できるデザイン。

  4. 情報の分かりやすさ:必要な情報が簡単に理解できるデザイン。

  5. 誤りに対する寛容性:使い方を誤っても安全に使えるデザイン。

  6. 少ない身体的努力:最小限の努力で使えるデザイン。

  7. 適切なサイズとスペース:使いやすいサイズとスペースが確保されたデザイン。

 

ユニバーサルデザインの具体例

ユニバーサルデザインが取り入れられている製品の具体例は以下のとおりとなっております。

  • 自動ドア
    車椅子利用者や荷物を持った人でもスムーズに通行できるためのデザイン。

 

  • エレベーターのボタン配置
    視覚障害者や背の低い人でも使いやすいように配置されたボタン。

 

 

ユニバーサルデザインの経済的効果

ユニバーサルデザインは、多様な利用者に対応するため、市場の拡大をもたらす可能性があります。

特に高齢者や障害者にとって使いやすい製品は、広範なユーザー層に受け入れられることが多いです。

 

ユニバーサルデザインと持続可能性

ユニバーサルデザインは、持続可能性と深く関連しています。

使いやすさと耐久性を重視した設計は、長期的な使用を可能にし、廃棄物の削減にも寄与します。

 

おわりに

ユニバーサルデザインは、すべての人々が平等に社会に参加できる環境を作り出すための重要な理念です。

その起源から現在に至るまで、多くの進展と共に、我々の生活に深く根付いています。

これからの社会では、技術の進化と共にユニバーサルデザインの考え方がますます重要となり、より多くの人々が快適に利用できる製品や環境が増えていくことが期待されます。

ユニバーサルデザインの理念を理解し、日常生活に取り入れることで、より包摂的で持続可能な社会を築いていきましょう。

 

以上となります!お読み頂きありがとうございました!

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